貨幣博物館行ってきました

日銀の別館にある貨幣博物館に行ってきました!
めっちゃたくさんの金貨銀貨銭貨のコレクションがあって大興奮でした!(写真NGなのでお見せできませんが…)
個人的に最も興奮したのが平安時代に発行された本朝十二銭(+富本銭)が全て揃っていて大きさや文字の状態が比べられることでした。特に最後に発行された乾元大宝は、銅不足や朝廷の財政難によって鉛を多く含んだ粗悪品であるため現存がほとんどないため、あれほど綺麗な状態のものが見れて嬉しかったです。
所感としてはやはり通貨は信用で成り立つ商品であるということです。
見ていて興味深いことはたくさんありましたが、その中でも特に戦国時代の商業の発展による銭不足の中で、地域(特に九州)によっては質の良い私鋳銭が中心になり、中国銭と同等の扱いを受けていた、ということでした。
また、商人発行の紙幣や藩札が金銀兌換のステーブルコイン(笑)として発行されていたことや、様々な形式の信用取引が行われていた様子も面白かったです。今読んでいる負債論との関係性で言えば、主に贈答目的で金銀を包んだ包金と呼ばれるものは「包金の中身は送り主の信用によって担保されているのだから、中身を確認してはいけない。」というもので、貨幣の信用としての側面と人間社会の贈与と名誉の問題が絡み合っているように感じました。
無料で入れますし、本当に面白いのでぜひ一度足を運んで見てください!
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